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KATO製500系の大きな欠点のひとつに、ヘッドライトの暗さがある。
光源は白色LEDなのだが、上の写真のように光り具合はかなり暗い。これを改善するための改造を行い、併せてオプション装備のLED室内灯クリアも取り付けることにした。


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ヘッドライト輝度改善用に用意したパーツ
・521-3 ライトユニット(電球色)
・LED光拡散キャップ(3mm用)




事前準備:ボディ分解
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まずはボディ分解から。先頭部ビス締結部と妻面の嵌合部を外し、ボディを外していくのだが・・・
これが死ぬほど難しくて全工程中最大の難所となっている。ボディ中間部のツメが非常に外れにくい構造になっているからである。
写真ではプラドライバを刺している右隣に、非常に外れにくいツメがある。ここにもう1本プラドライバを使ってツメを外せば、難所クリアである。

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これが「非常に外れにくいツメ」の正体。上の写真の枠で囲った部位が、組付時にガッチリギッチリはまり込む構造になっている。だから死ぬほど分解が難しいのである。


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ボディを取り外した状態。ライトユニットまわりは少し前に発売されたグランドひかり同様、いたってシンプルな構造になっている。

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ヘッドライトが暗い原因がこれ。LEDの位置が前側すぎるのである。
正面だけを強く照らすLEDに対し、プリズムがLEDの前ではなく上横に配置されるという極めて不適切な構造になっている。そりゃライトが明るく光らないわけだ、申し訳程度に回り込んだ光しかプリズムに伝わらないのだから。


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その対策として、まずはライトユニットを最新仕様に交換し、ヘッドライトには光拡散キャップを被せた。LED自体の光量をアップした上で、光が狙いの方向に回るように導光性を改善させたのである。

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ライトユニット交換・室内灯取り付けを行った状態。
室内灯の照明板はボディ側に取り付ける構造。先頭車の場合、3ブロック分カットする必要がある。

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ちなみにテールライト光漏れ対策として、テールライトプリズムを写真のように遮った。この遮光にはドレッシングのキャップフィルムを切り出して使った(長さ12mm・幅7mm)。

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中間車は照明板のカット不要。普通車の光源は白色+オレンジフィルターとしている。

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グリーン車は座席パーツが2&2列になっている。光源は電球色を選択。東海道・山陽新幹線の車両で電球色の照明を採用したのは500系が初だったと思う。





ライトユニット交換・室内灯取り付け完了!
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ヘッドライト点灯状態。
素晴らしい!明るさも色合いもバッチリだ!!

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←交換後 交換前→
明るさ・色合いとも、交換前とは比べ物にならないほど改善されているのがお分かりだろう。

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↓交換前 ↑交換後
真上から見た状態。このアングルだと交換前の状態でもそれなりに明るく見えたが、やはり交換後の方が明るく見える。

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斜め上から見た状態。交換前は光っているかどうかも分からない有様だったが、本改造施工後は明るい場所でも点灯状態がハッキリと視認できるようになった。さらに鑑賞する方向によって明るさが異なっていたのが、どの方向からも安定して明るく見えるようになっている。

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テールライトの見え具合に関しては、これと言った変化点はない。

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室内灯の点灯状態。



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以上になります。いやはや、高輝度電球色LEDと光拡散キャップとの相乗効果は凄まじいものがありましたね。予想以上に劇的な改善を遂げていてビックリしました。それに室内灯を入れると、車両が生きている感触があって非常に見栄えがよくなります。

ただ、先頭車のボディ取り外しが死ぬほど難しいという難点があります。もし室内灯も取り付けたいと少しでも思っておられる場合、ライトユニット交換と同時に室内灯も取り付けてしまうことをオススメします。