IMG_3337
約2年半ぶりの客車編成導入になります。今回購入したのはJR初期の「はやぶさ」編成。ホントは今月発売のやつを予定していたけど、訳あって予定変更したのは秘密。

2017年4月にリリースされた製品であり、すでに取り上げた国鉄時代の「富士」編成をベースにした製品と言って良い。同製品にロビーカーを加え、オハネ1両がソロ・オハネフ1両が0番台に差し代わり、JRマークが付いた仕様になっている。



IMG_3342
製品構成
8両基本セットと7両増結セットという構成になっている。

基本セットは電・2・3・8・9・12~14号車、増結セットは1・4~7・10・11号車という変則的な構成。基本セットだけを買えば主要形式が粗方揃うような構成になっており、実車の構成(基本7両+付属8両)とは大きく異なっている。

ウレタンは共に8両用で、基本セットは最上部がカニ用の狭いタイプ。増結セットの使われていない1両分のウレタンを外して基本セットに移せば、基本セットに基本編成、増結セットに付属編成という形でスマートに収納することもできる。

IMG_3378
付属の行先表示シール。各セットに付属。

側面方向幕
・「はやぶさ」東京…8両
・「はやぶさ」熊本…7両
・「富士」東京…8両
・「富士」宮崎…5両
・「富士」南宮崎…5両
・「富士」大分…7両
・「なは」新大阪…8両
・「なは」西鹿児島…5両
・「なは」熊本…4両

「はやぶさ」の他、同一編成を使う「富士」、そして「なは」も収録。号車サボも黒文字・白文字とも1~13号車分ある。まぁ「なは」を再現する時はかなり車両の無駄が出てしまうので、オススメではない。

IMG_3378a
付属品は使用済の状態につき、あるものを雑に並べただけです。特に中間カプラは、前ユーザーが加えたものかなと。
ちなみに機関車用のヘッドマークは本当に付属してないです。機関車の製品に付属しているものを使うか、別途ヘッドマークセットを購入する必要があります。




車種構成
【基】…基本セット、【増】…増結セットに付属。

IMG_3344
カニ24-7【基】
25形0番台と同期の車両が選択されている。

IMG_3348
オハネフ25-19【増】
本製品の目玉のひとつ。製品では6号車に指定される。富士・はやぶさ編成は100番台が中心であり、0番台オハネフは基本編成の1・6号車に入り込んでいた。
1997年に運行区間が熊本まで短縮されると付属編成、つまり編成全体での最後尾に入るようになったが、2年後のダイヤ改正にて車種整理が行われて全滅してしまった。

IMG_3346
オハネフ25-109【増】
1号車。中間専用のためにバックサイン・ライトユニットは非装備。なお写真ではN小屋製の内装パーツを貼り付けた状態である。

IMG_3350
オハネフ25-114【基】
14号車。15両編成の下り列車では編成最後尾に来る。

IMG_3351
オハネフ25-210【増】
7号車。テールライトは非点灯。

IMG_3352
オハネフ25 100番台
編成の大半を占める主力形式。車番は以下の通り。

・2号車…118【増】
・3号車…134【増】
・4号車…121【基】
・5号車…136【基】
・10号車…111【増】
・11号車…204【増】

IMG_3354
オハネ25-1005【基】
12号車・本製品最大の目玉。
1989年3月改正で加わったB個室「ソロ」。上下2段に分かれた小窓と大柄な「SOLO」ロゴが目を引く。1999年に14系に改造編入されて2009年まで定期運用を続けた。

IMG_3356
オロネ25-4【基】
13号車・シングルDX。その名称がドア付近に追記された以外は国鉄仕様と変化なし。2005年に14系に改造編入されて2009年まで定期運用を続けた。

DSC_0025
オシ24-104【基】
8号車に連結される食堂車。元々この車両だけは白帯だったのだが、15両編成になった頃からこの車両も銀帯になっている。それ以外は国鉄時代の「富士」編成と変わる所はない。1997年の運行区間短縮に伴い、真っ先に編成から外されてしまった。

ちなみに国鉄時代の「富士」編成のオシも、ボディだけこれに差し替えて銀帯に揃えた。

IMG_3357
オハ24-705【基】
9号車に連結されるロビーカー。仕様は単品と同一。なお写真ではN小屋製のカーテン再現ステッカーを貼っている。2005年に編成から外された。




各部ディティール
IMG_3374
カニ24は前期形ということで、機関車側カプラがカヤ24仕様のものが使われている。ちなみに筆者は別売のマグネティックナックルカプラ(短)を取り付けた。
バックサインは「はやぶさ」「富士」「なは」を収録。

IMG_3368
オハネフ25。0番台はそのままの状態だと埋め込み式幌の美しい姿が拝める。中間用に貫通幌のパーツも付属している。
100・200番台の貫通幌は青色。また中間用の車両はバックサインが白固定。

IMG_3366
オハネフ25の床下。上が中間用、下が基本型である。中間用はDCCデコーダはおろか機関車用カプラを取り付けることすら不可能なので、先頭に立たせるには不向き。



IMG_3363
実は購入したの中古品であり、N小屋製の内装ステッカーが貼られていた。筆者はこれの大半を剥がしてしまったけど、開放寝台のシートだけは効果的&剥がしにくいのでそのままにしている。それに室内灯を照らすと効果的に映えるな。

IMG_3376
電源車の巨大なJRマークが目を引く。

IMG_3360
12・13号車の連結面。
12号車の「SOLOロゴが目を引く。

IMG_3361
ソロの屋根は銀色。こういう面でも目立つ。

IMG_3362
13号車の「シングルDX」ロゴも確認できる。そして、14号車の号車サボが印刷済なのは〈あさかぜ〉金帯編成以来かな。



LED室内灯クリア取付
筆者が購入した中古品はこれが取り付け済だった。ラッキー!!
いずれも光源は白色+オレンジフィルターが選択。これも解釈一致だね。

IMG_3370
照明板は電源車のみ1ブロック切断する必要がある。

IMG_3377
それ以外の車両に関しては照明板はカットせず取り付ける。フルサイズじゃないと乗務員室およびデッキ部に光が回りにくくなるので注意。



牽引機
まもなく14/24系「さくら・はやぶさ/富士」が発売されるけど、何故か同時リリースされるのがEF66だけ…(ちなみにフルリニューアルだよ)。残りの2機は音沙汰無しだけど、スロットレスモーター化していつか再生産してくれるのかしら。とりあえず今は流通在庫および中古で確保するしかない。

〇本州区間…EF66 0番台 後期形 ブルートレイン牽引機
旧製品でも今月発売予定の新製品でもOK。旧製品だとHMを別途新調する必要があったが、新製品では「あさかぜ」「はやぶさ」が付属。ラッキー!!

〇関門海峡…EF81 400 JR九州仕様
あんまり注目されないけど、3機の中では最も牽引力があると思っています。

〇九州島内…ED76 0 後期形 JR九州仕様
以前購入したコイツはこのために買ったのだ!!





IMG_3339
東京~西鹿児島(現・鹿児島中央)間1500kmを22時間かけて結んだ、当時国内最長の旅客列車。製品はその頃を再現したものだ。

列車名の「はやぶさ」は、漢字の「隼」が鹿児島の「薩摩人」(旧薩摩国にいた武士を示す語句。現在では鹿児島の勇猛な男を意味する語句として使われているとのこと)を連想させるものとして採用された経緯がある。だからこそ西鹿児島まで向かうことに大きな価値があった列車とも言える。

だが晩年は熊本以南にてより俊足な電車特急に抜かれるようになってしまい、97年にはついに旧薩摩国に入らなくなってしまう。それでも東京~九州ブルトレで「富士」と共に最後まで生き残ったのは、単純に「伝統の強み」が生きていたからだろうか。